数字では把握できないメディアの強さ

コミュニケーションを設計したときに、効いたなと実感するのが屋外広告だったりする。実際、ユーザーインタビューなどで、印象に残っているビジュアルとして、どこどこの駅で見たとか、表参道の交差点でとか、具体的な場所の名前まで含めて答えてくれることも多い。それだけ印象に刻まれているのだ。

だが、それはWEBでの広告などと違って数字には出てこない。

メディアプランとして提案しても、数字で計測できない、要するに上司を説得し難いからという理由でボツになることの多い屋外や交通広告。これらはOOHと言われる。Out of Home、家庭以外の場所で接触するメディアということなのだが、WEB、テレビ、雑誌、そして店頭と、そのアイテムの広告が出ていてあたりまえの場所ではない、ホームじゃないという意味だと僕は思っている。

ホームじゃない場所、意外な場所で出逢うからこそ、刻まれる。

ブランドがこころに刻まれるためには、いろんなシチュエーションで、触れてもらうことが大切だと思う。WEBだけとか、テレビだけ、雑誌だけではなく、「テレビで見たあれを、ビルボードで、駅で、そしてWEBで」と複数回、接触してもらうことがキモ。だからこそ、そのアイテムにとって、ブランドにとって、ホームじゃない場所で触れてもらえる屋外、交通広告は強いのだ。

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