好きな人に好かれることの大切さ。

「本って、買う人と買わない人との差が大きいアイテムだと思われる。」と書いて、ホントかいなと不安になったので検証してみた。

もとデータは、ググって、
『本の購入』に関するアンケートを見つけたので、これをちょいと加工。
30歳代のデータを使って、母数が2992人なんで少ないけど、まぁ傾向はわかるだろうということで。まず、実際の人数を割り出して、本が何冊売れているか、ざっくりと計算。10冊以上は10冊、6〜9冊は7.5冊とした。するとこんな具合になる。
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社会人の平均読書冊数は月2.9冊なんてデータもあって、確かにこのグラフでも2〜3冊の人数はちょっと多いけれど、平均部分が高いという分布にはなっていない。で、わかりやすくするために売れた冊数を円グラフにしてみたものがこれ。
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1割の人で売上の半分を占めている

6〜9冊、10冊以上の人でほぼ半分の売上を占めている、1割しかいない人でだ。これに4〜5冊の人を加えると17%の人で、3分に2を占めている。あぁ良かった。直感はどうやら正しかったみたい。買う人と買わない人との差が大きいアイテムの場合は、好きな人を大切にすることが大事といったことを書きたかったので、間違っていなかったようだ。
だって1割の人が半分の売上に貢献してくれているのだから、好きな人をちゃんと大切にしないとダメ。総花的なコミュニケーションならまだましだけど、好きな人から嫌われるようなことはやってはいけない。極端なこといえば、月に5冊以上本を買う人のためのコミュニケーション、構成にしてしまった方が、本好きに愛され売上もきっと上がる。

好きな人にちゃんと好かれることがいちばん大切

本みたいな一般的なアイテムでも、売上に対する貢献具合はこんなに偏っているのだから、ファッショ、ガジェット、クルマ、家電なんて、たぶんもっと偏っているはず。
めったに買ってくれない難攻不落な人とまでコミュニケーションしようとすると、一般的なもの、当たり障りないものになって、魅力を失い、しかもその過程で、キモを外し、琴線を逆撫でしてしまうことも増える。そう、好きな人に好かれることが大切なんだ。

追記:思ったより世の中はずっと偏っている

好きな人にちゃんと好かれること、と書いたとき、本の場合ならば月に4冊以上本を買う、17%の本好きが相手だなと思っていた。これで売上の大部分をキープできるしね。でも、売上の半分をしめる1割だけに向けて商売した方がきっと面白いことできる。
きっと思っているより世の中は偏っている。だから、万人受けなんて、やめたほうがいいのにね。

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