セイコーでの低価格帯の腕時計開発。
ディープインタビューや原宿ラフォーレ前でインタビューしたりして、
クライアントチームといっしょに、世界観を構築していった。
どちらかというとダークで希望が見えない閉塞感のなかで、
サバイブなんてコトバが雑誌のキャッチになっていた。なのでその逆、
「軽やかな未来」をテーマにすることに決め、
『ニートニック』と名づ、仲條正義先生にロゴをつくってもらった。
さらにケータイの出現が、腕時計そのものが、買う理由を奪っていた。
で、いわゆる腕時計のデザイン文脈からは外れたデザインを志向した。
デビュー時には、アジアのアーティストを集めてアートイベントを実施。
その時つくったロゴを使ったポスターは、ニューヨークTDCに選ばれた。
ちなみにADは中島英樹氏。
6シーズン、かなりいろいろなモデルをつくった。私がデザインしたモデルも!
営業チームから「この価格帯で値引きせずに売れる」「量販店よりもセレクトで」
と報告を受けたのはとても嬉しかった。