ユニクロのカタログその3物撮りのチカラ

売上というレスポンスのある通信販売カタログで、しかもとても売るチカラのある店舗でのデータがあるので、個々の商品の偏差値も割り出せる、とても恵まれた環境でいろいろなクリエイティブを試せたのは、非常に面白かった。
モデルの写真のトリミング、カラーバリエーションの見せ方、レイアウト、ささいな違いで売上が変わり、しかも予想が外れることも多く、原因を考えまたトライするという、とてもいいサイクルでした。

最初にやったのは脱「のしいか」。

一般的に物撮りのカメラの人々は、とても真面目で、きっちりしている人が多い。で、洋服が真っ平らに押しつぶされた説明写真となってしまっていた。
Webであれ、雑誌であれ、大切なのは商品の写真。そこで必要なのは「丸首で袖は2つ、ポケットはなし、、、」という説明写真ではなく、ぐっとくる欲しくなる写真。
ユニクロのアイテムはベーシック。だからこそ、真っ平らに、のしいかのように撮るのではなく、自然において、シワも含め、風合いを大切に撮る。これでカタログの見え方は大きく変わった。

「カラーバリエーションをどう見せるか実験!」

では、カラーチップ、トランプ置き、重ね、タタミなど、考えられるすべての方法を試したはず。
あたりまえではあるんだけど、見せ方で売上のパターンが変化する。そのパターンから、商品の特性にあわせて、編修すると、また異なる結果が、、、。
いろいろ面白いことを発見したけど、ページごとの売上を最大化することが、必ずしも一冊の売り上げの最大化につながらないという、遊びや驚きの要素の大切さ=編修的にはあたりまえのコトを再発見してしまったのは驚きでした。

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