9―3÷1/3+1=? 新入社員の正答率4割
という記事をデジタル版の朝日新聞で見た。まぁ計算してみて、答え合わせにgoogle.comにコピペ。
あれ、計算されない。で、気づいたのだが、マイナス記号に横棒を使っている。新入社員の正答率が低いとかいいながら、自分はまともに数式も入力できないというマヌケなオチ。校閲のひともいるだろうに。
これが紙ならば、なんかヘンで済むか、書体によっては無問題だったかも、がデジタルの場合は見た目が似てても、意味が伝わるからダメ。
Googleさまが計算間違い
横棒を全角のハイフンマイナスに変えてgoogleさまにいれると9-3÷1/3+1
=9となる。
記事本文に、1/3は、3分の1と注意書きがあるし、まぁヘッドラインだけでも人間さまは、そう判断するけど、コンピュータの場合は、そもそもASCIIに「÷」がないので、/を除算記号として使ってきたこともあり、÷と/は区別せず、1/3が分数だとは思わずに単純に左から計算して、3分の1分の3=1、答えは9になってしまう。正しくは、分数であることを明示して、9-3÷(1/3)+1=とすればよし。
横書きの美しいスタイルはいずこに
そもそも横書きのなかの数字が全角というのも、なんだか数字が妙に目立ってしまって僕には気持ちが悪い。
縦書の場合はローマ数字を全角にするのは理解可能だし、そもそも日本語らしい美しい文字組の基準というか、スタイルが存在している。実現するためのいろんな取り決めがある。がしかし、横書きには、いまだ目指すべき規範というか、スタイルがない。そろそろつくるべきではないかと? 例えば、The Chicago Manual of Styleとか、The New York Times Manual of Style and Usageみたいなヤツ、編集したい気もするけど、シンドそうだ。