久しぶりにNECのwifiルータにしてみたので、その感想。
手に入れたのは、WG1800HP、11ac対応しているフラッグシップと自ら謳っているモデル。期待は高かった。NECは、通信事業者向けもやってる老舗だし、Atermは信頼性も高い……」的な言説を多く見かけたし、確かに昔、インターネットの黎明期に使っていたし、とはいえ鵜呑みにするほど初心でもないけど、まぁ安定性はあるだろうと期待して切り替えた。
が、がっかり。日本のだめな家電そのもの。先進的だと自分じゃ思っているかもだけど(こんなのを自分でフラッグシップといってる!)、いままで使ってきた他社はもっと気が利いていた。ハードは同等機種を持っていないので比較できないけど、少なくともソフトはダメ、使いにくく、しかもできないこともいろいろある。老舗のフラッグシップ買って、他では普通にできてることができないとはね、ちゃんと調べればよかった。
DHCPで、ipを固定したいけど、できない?
外出先からSSHしたいマシンとか、ファイルサーバとして使っているからipを固定したい。そんな場合に、いちいちマシン側で固定ipに設定するのは面倒なので、ルータ側でipを固定して割り振って欲しい。そんな機能がルータにはある。で、ちゃんと設定しつもりだったんだけど、固定されず。理由がわからず右往左往。
マニュアルに『[ご注意]DHCP除外範囲に設定されている場合は、無効となります。』と、あるのだが、DHCP除外範囲をそもそも設定していないのだから、関係ないと思っていた。
がしかし、この[ご注意]の意味は、ipアドレスは全部で32個しか設定できず、しかも連番じゃないとダメ。さらに固定したいipアドレスもこの連続する32個のipアドレスに含まれていないとダメ。という意味らしい(右往左往した結果なんで、違っていたらごめんなさい)。
これだと、その都度ipアドレスを割り当てる部分と固定したい部分を切り分けることができず、しかも固定するipアドレスも自由に選べないので、覚えづらい。さらに、
設定するには、MACアドレスとipアドレスを対応させるのだが、他社の場合は、そこにメモというかマシンの名前も記入できるようになっている。Atermにはこれもない。だから間違い探しが大変! さらに、間違えた場合に変更できない。間違いを全部削除して、もう一度入力しなければいけない。要するに、ユーザーのこと何も考えていない、むちゃくちゃ使いにくい昔っぽいソフトということ。
電波も期待ほど飛ばない。
電波は飛ばないと思ったほうがいい。とりあえず、少なくともフラッグシップにしたんだからと、飛ぶことを期待してはダメ。悪くはなっていないけど、良くはなっていない。5Gでつながる同じ室内なら、かなり快適だけど、コンクリートの場合は、他の階でつながるとは思わないほうがいいと思う。
教訓。老舗には気をつけろ!
どうやら、ガジェットや家電において、ソフトがある程度役割を果たす場合には、日本メーカーの老舗には気をつけたほうがいいみたい。哀しいな。