OS X Tips

ハードディスクをチェック

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音楽のつまったハードディスクがいきなりI/Oエラーとなり、かなり哀しかったので、できることを調べてみた。
ディスクユーティリティでは右下あたりに、
S.M.A.R.T. Status : Verified
としか表示されないのだが、このS.M.A.R.T.は、Self-Monitoring, Analysis And Reporting Technology、要するに自己診断機能なので、ほんとはもっと沢山の情報が隠れている。例えば、I/Oエラーが発生しているか否かとか、総使用時間、温度、何回スイッチをいれたかとかとか。ご臨終までの想定時間などなど。
これを見るためには、SMARTReporter – Albert Mayerなどを使う必用がある。安いアプリだけど、コマンドラインのツールならただ。

smartmontoolsは、MacPortsなどで、インストール。
MacPortsの詳細はまたこんど。
インストールしたら、使うためには、まずはdfでIDを調べる必用がある。
一番左の/dev/disk数字なんとかの、disk数字がID、いちばん右にはいつも使っているときの名前が表示されている。

$ df
Filesystem    512-blocks       Used  Available Capacity   iused     ifree %iused  Mounted on
/dev/disk0s2   248390464  115076904  132801560    47%  14448611  16600195   47%   /
devfs                444        444          0   100%       775         0  100%   /dev
/dev/disk2s3  1952580616    1297680 1951282936     1%    162208 243910367    0%   /Volumes/20110919
/dev/disk3s2  3906357344 1908505768 1997851576    49% 238563219 249731447   49%   /Volumes/WDC_2TB_20110325
/dev/disk2s2  1953514584 1654157392  299357192    85% 206769672  37419649   85%   /Volumes/Lion_home
map -hosts             0          0          0   100%         0         0  100%   /net
map auto_home          0          0          0   100%         0         0  100%   /home

IDがわかれば、ショートテストをやってみる。

smartctl -t short /dev/disk0

とすると、通常は起動ディスクがdisk0なので、起動ディスクのショートテストが実施される。
終了予定時刻が表示されるので(たぶん数分)、その後

smartctl -l error

No Errors Loggedならば、安心。
Warningが出ると、すぐに壊れるというわけではないらしいが、要注意。

また、以下で全情報が表示される。

smartctl -a /dev/disk0

いっぱい表示されるはずだけど、とりあえず、
SMART overall-health self-assessment test result: PASSED
とあれば、問題なしのはずなんだけど。
チェックすべきは、
ID 5 Reallocated_Sector_Ct
データを予備エリアに移動した不良セクタ数
ID 7 Seek_Error_Rate
シークエラーの発生率
ID 196 Reallocation Event Count
セクタの代替処理が発生した回数
ID 197 Current_Pending_Sector
現在異常があって代替処理を待っているセクタ数
ID 198 Offline_Uncorrectable
回復不可能なセクタ数
上記が0でない場合、ダメになったセクタがあるということで、この数が増えていくようならば、たぶん交換したほうが無難。

ちなみに、見て面白いのは、
ID 9 Power_On_Hoursは総使用時間
ID 194 Temperature_Celsiusはハードディスク温度(摂氏)、最高、最低温度も表示される。
ID 192 Power-Off_Retract_Countは電源OFFされた回数
27021時間とか表示されると、ちょっと驚く。

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京都大学理学部で伊谷先生のとこでサルを見ながら、日高先生に社会というかコミュニケーションを学び、ときどき教育学部に潜り込み河合先生に睨まれるという幸福な学生時代を送り、今はなきUPUに入社、編修を身につける。その後、秋山道男氏のスコブルコンプレックスにて、百貨店や自動車など大きなことから、小さなことまで様々な業種の多種多様なプランニング、クリエーターとの実行を経験し、1992年に仕事場をつくって独立。

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